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赤ちゃんの頃から意識できる顎の成長|高崎市の歯科医院

2024年2月19日

こんにちは。歯科医師の酒井です。

今回は「赤ちゃんの頃から意識できる顎の成長」に関してのお話をします。

 

最近お子さんの歯並びについての相談を受ける機会が増えています。

その中で、お子さんの歯と歯の間に隙間が空いているとのお悩みを伺うことがあります。

 

すきっ歯を見ると将来的な歯並びが不安になるかもしれませんが、実は乳歯の時点で隙間が空いていることは、将来的に永久歯に生え変わったときに歯が並ぶスペースが不足せず、生え変わりには有利に働くことが多いです。

 

むしろ乳歯がびっちり隙間無く生えている時の方が、永久歯が生え変わるスペースが不足し、歯が並び切らず、歯並びが悪くなることに繋がることが多いです。

 

歯が隙間なくびっちり生えてしまう原因として、理由はいくつか挙げられますが、その一つには「顎の成長が不十分だから」というものがあります。

 

顎の成長は歯も生えていない赤ちゃんの時期から始まります。

 

正しい顎の成長は、正しい舌の発達に起因して起こるのです。

 

上の顎の成長は、授乳の時に舌の力が上顎に伝わることで適切に進んでいきます。

 

また授乳の時にたくさん舌を動かすことで、舌自体も発達し、下顎もそれに合わせて成長していきます。

 

授乳の時に舌がしっかりと上顎に当たると、上顎の発達が進み、歯列は隙間が空いたきれいな半円型のアーチを描きます。

一方で、授乳の仕方などがイマイチで上顎に適切な舌の力が加わらないと歯が並ぶ隙間のないU字型またはV字型のアーチを描きます。

 

授乳の仕方まで顎の発達に関わってくるなんて驚きですよね。

 

正しい授乳のポイントは、おっぱいを深く咥えて舌や口を思い切り動かせるようにしてあげることだそうです。

 

授乳中に空いた方の手でスマホをいじっていたりすると、頭をしっかり支えきれず首が後ろに傾いてしまい、深い飲み方ができなくなるため、両手で赤ちゃんを支え、しっかり赤ちゃんの顔を見ながら授乳するように気をつけましょう。

 

歯が生える前でも気をつけるポイントはあるので、何かあれば是非ご質問ください。

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